都会の庭:和らぎの庭、ほか
【前説】
多くの利用者が行きかうJR大阪駅のノースゲートビルディング。その屋上に枯山水があるのをご存じでしょうか。その庭は「和らぎの庭」と言います。
今回は和らぎの庭を中心に、大阪駅ノースゲートビルディングにある3つの屋上庭園を紹介します。
【和らぎの庭について】
「和らぎの庭」はノースゲートビルディングの10階にあります。見てのとおり枯山水風の庭園です。人は入れないようにしてあります。
屋上庭園は土地の有効利用や緑化のために造ることが多いので、枯山水風の屋上庭園は珍しいです。
庭は左右にあり、上の写真は右側の庭。
左はこのようになっています。
左右の庭の間には少しスペースがあり、石のスツールが設置されています。筆者が行ったのが12月だったからか、座っている人はいませんでした。また、写真に移っていなところにベンチもありましたが、そこにも誰もいませんでした。
このような姿になったのは2016年のリニューアル後です。それ以前は市松模様の庭でした。
今後も飽きられないように模様替えをして、何年かすれば別のデザインになるのかもしれません。この庭は商業施設の飾りのようなものですから。
【その他、ノースゲートビルディングの屋上庭園について】
和らぎの庭以外にも、ノースゲートビルディングには2つの屋上スペースがあります。
それぞれについて説明しましょう。
1つ目は11階にある「風の広場」。オブジェや植栽の少しある休憩スペースという感じです。足元は人工芝の部分とウッドデッキの部分があります。
3つの屋上スペースの中で一番人がいる庭です。次の写真は和らぎの庭と同じ日に数分の違いで撮ったものですが、人の数が全然違います。
また、11階にはコンビニエンスストアもあり、風の広場から直接行くことができます。
足元の人工芝は2018年のリニューアルで付け加わったもの。
このように風の広場は和らぎの庭と比べてくつろぎを重視した空間です。
もう1つは14階にある「天空の農園」。風の広場から階段を3階分上がったところにある農園です。アンズやブドウなどの果樹、チャノキなどの低木、ラベンダーなどのハーブ、カブなどの野菜が植えられています。
屋上庭園を菜園にするというのは面白いアイデアだと思います(土もそれほど厚くなくてよいし)。
【基本情報】
立地:梅田の中心部
施設の性格: 商業施設 (駅ビル)
庭の性格: 雰囲気づくりの演出 (和らぎの庭)、展望・休憩スペース (風の広場)、農園 (天空の農園)
作庭年代: 現代
設計:GardenFactory 創都 (和らぎの庭)
アクセス: JR大阪駅すぐ (駅ビル屋上)
公開状況:公開 (無料)
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