渡邊邸庭園(香川県)
更新日:2月29日
[5つの茶室を移築保存した茶庭]
<<要予約>>
香川県三木町にある渡邊邸(わたなべてい)には5つもの茶室を持つ古民家。現在はカフェ、貸席、茶道教室として使われています。
【渡邊邸について】
なぜ5つもの茶室があるのでしょうか? それはかつて高松にあった揚(あげ)家の茶室を引き取って移築しているからです。この揚という家は幕末の長者番付にも載っていた(全国で14番目)という超豪農で、屋敷の敷地が3000坪(約10000平方メートル。児島の野崎家と同規模)、部屋が52あり、茶室も10あったといいます。その揚家の建物が取り壊される際、茶室も壊されるはずだったのですが、茶人だった先代の渡邊順久(わたなべじゅんきゅう)氏が引き取って移築しました。それでこのようにたくさん茶室のある屋敷となったのです。
先代が無くなった後数年間使用されることも無く放置されていたそうですが、空き巣に入られたのをきっかけに現在のオーナーが管理について考え直し、再生した上で活用することになりました。
【庭について】
庭は外露地と内露地に分かれた茶庭で待合や蹲踞、中潜りもあります。植物はカエデが多め。離れの茶室前の土間には青緑色をした織部焼のタイルが敷き詰めてあるというユニークな面もあります。
ちょうどイベント(写真展)中だったので入れましたが、普段は開いていなくて予約が必要のようです。
【基本情報】
・施設の性格:民家(庄屋屋敷→茶人宅→カフェ・貸席・茶道教室)
・庭の性格:茶庭
・所在地:
香川県木田郡三木町下高岡2569-1
・アクセス:
コトデン長尾線 白山駅 徒歩10分
高松市中心部から車で30分程度
(2019年11月訪問。情報は訪問時のものです)
【外部サイト】
Watanabetei (公式サイト)
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