願勝寺庭園の龍門瀑を見るべき
更新日:1月16日
[板状の青石が効いている]
個人的ポイント
・四国最古級
・龍門瀑
・角の立った青石
徳島県美馬市(みまし)にある願勝寺(がんしょうじ)は古い真言宗寺院。山門(明治期のもの)は国の登録有形文財、庭園は県指定名勝。
斜面を利用して龍門瀑を作った庭。この龍門瀑は、庭全体の規模 (500㎡) からするとかなり大きく存在感がある。事実上唯一最大の見所。
龍門瀑を含む古い部分は石が鋭く、後世の改修とされる部分は石が丸っこい塊状。
後世に作られた弁天堂?が残念。
パンフレットによれば南北朝時代の庭だが、古い部分は龍門瀑とその周辺だけ(向かって右下)らしい。庭園の上部と左側はかなり改造が入っていて、作庭当時の面影はないと書いてあった。
庭の見学者はそれほど多くないらしく、庭専用の受付はない。寺務所 (納経所?)の呼び鈴を押して、拝観希望を伝える。その後、寺務所の建物内を通り、寺務所裏の庭を縁側から鑑賞する。
【地形】
庭は建物の裏にある。縁側の前に狭い平地があり、その向こうの小さい丘の斜面に龍門瀑がある。丘の上の弁天堂は実に残念な感じ。
建物から見て左には池(水なし)がある。
【どんな人におすすめ?】
庭園マニア、特に石組マニア向け。
一般観光客にはおすすめしません(庭自体がマニア受けするタイプ、アクセス不便、周辺にこれといった観光地や商業施設が無い)
【個人的感想】
石の形に注目するきっかけになった庭。庭園右側にある鋭い石と左側にある丸っこい石を見比べて鋭い方が好きだと思った。
【基本情報】
・所在地:〒771-2105 徳島県美馬市美馬町願勝寺8
・施設の性格:仏教寺院
・庭の性格:庫裏?の裏庭
・作庭年代:推定室町時代初期
・アクセス:美馬ICから車で6分 (2.7km)
・公開状況:応相談
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