香川県庁舎南庭
更新日:2023年2月26日
モダニズム建築と一体の庭
【香川県庁舎について】
香川県庁舎(現・香川県庁舎東館)は丹下健三の代表作の一つ。鉄筋コンクリートの近代建築に和風建築の意匠を融合したとされている。一見普通の庁舎建築だけれど、実はこの建物が戦後の庁舎建築のモデルになったもの。ただの普通ではなく「普通(スタンダード)を造った」建物なのだ。丹下健三の建築の中でも、人にまねされたという点で一番の成功作かもしれない。
県庁舎の南庭は県庁舎と同時期にこれも丹下研究室が設計したもの。庭の設計というのは通常建物の設計がかなり進んでから作庭家に注文が行くらしいから、建築家が建物と庭をセットで設計するというのは興味深い。
庭それ自体を見ると池があり、築山があり、石組のようなものがあり、コンクリート製の太鼓橋もあって、日本庭園のモダニズム的アレンジという感じ。
『日本庭園史大系.28 (現代の庭 2)』(1972年)に収録されている。
追記: 2019年に建物の耐震補強工事をした際に庭の形も変わっている。通路を確保するために庭の南北幅を縮め、狭くなった庭にあわせて築山などを再配置したようだ。
【基本情報】
・施設の性格:庁舎
・庭の性格:
・所在地:〒760-8570 香川県高松市番町4-1-10
・アクセス:
JR高松駅より徒歩約20分
琴電瓦町駅より徒歩約10分
高松中央ICより車で約20分(県営番町地下駐車場ほか近隣駐車場あり)
【外部サイト】
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