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庭と○○: 庭園とビル、タワー

【前説】

現代ではビルやタワーを含めて庭の風景となっている例も時折あります。今回はそのような例をいくつかピックアップしました。結果的にそうなった例も、設計時に意図した例もあります。


【ビルなどが後からできた例】

<旧浜離宮恩賜庭園>

旧浜離宮恩賜庭園はもともと江戸時代に造られた庭園です。1990年代になってから庭園の北に超高層ビル群ができ、下の写真のような景観になりました。古い日本と新しい日本の対比が印象的で、観光客に人気です。

浜離宮恩賜庭園と汐留のビル群
浜離宮恩賜庭園と汐留のビル群

<新宿御苑>

新宿御苑も江戸時代に大名庭園があった土地ですが、明治時代に皇室の庭園として改修され、戦後になって公園として公開されました。御苑の西にはNTTドコモビル (ドコモタワー) やモード学園コクーンタワーが見えます。

新宿御苑とドコモタワー
新宿御苑とドコモタワー

【建物と並行して、または建物完成後に庭が造られた例】

<香川県庁舎南庭>

1958年に竣工した香川県庁舎東館はその後日本の庁舎建築の手本となった重要建築です。その南庭は庁舎と同じ丹下設計事務所が並行して設計し、庁舎に合わせたモダニズム風の外観となりました。

香川県庁舎東館と南庭
香川県庁舎東館と南庭

<プラザ佐治(豪雪山村開発総合センター)と黎明の庭>

鳥取市佐治町にあるプラザ佐治は1970年に竣工したコミュニティーセンターです。「く」の字型の建物が2つ、中庭を囲むように建てられています。

その後1991年、建物で囲まれた中庭が整備され、この地方で採れた (現在は採掘禁止) 佐治川石をふんだんに使う「黎明の庭」となりました。

「黎明の庭」越しに見るプラザ佐治の建築
「黎明の庭」越しに見るプラザ佐治の建築



<大仙公園日本庭園>

写真奥の平和塔は1971年に完成、手前の日本庭園は1989年に開園しました。写真の撮影地点は土を盛った人工の山の上で、ここからだと日本庭園の主屋の向こうに平和塔が見えます。

築山の上から見た大仙公園日本庭園
築山の上から見た大仙公園日本庭園

<万博記念公園日本庭園>

万博記念公園日本庭園は1970年の大阪万博の際に出展の1つとして、太陽の塔の真後ろに造られました。万博会場正門→太陽の塔という軸の延長上に日本庭園の入り口や中央休憩所がくるようになっています。

万博記念公園日本庭園と太陽の塔
万博記念公園日本庭園と太陽の塔




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