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平等院庭園

更新日:1月7日

[庭は昔から「ここではないどこか」を表す]

平等院(びょうどういん)は宇治川の近くにあり、もとは藤原道長の別荘だったが、その子頼通の時に寺院になった。平安時代に流行した浄土式庭園の、数少ない現存例。

池の西岸近くに島があり、この島に、東を正面として阿弥陀堂 (いわゆる鳳凰堂) が建っている。このお堂を西方浄土に見立てて、東から池越しに拝んだ。


【鳳凰堂】

鳳凰堂は軒の深い仏堂で、中央の部分に阿弥陀如来を祀っている。、左右対称の両翼は部屋などがない全くの飾り。二階があるように見えるが実際は1階。なんというか、非常に装飾の部分が大きい建物といえる。現存するほかの浄土式庭園 (例えば浄瑠璃寺庭園)の阿弥陀堂は普通のお寺のような建物なので、平等院鳳凰堂は実は非常に特殊な例。


鳳凰堂
鳳凰堂

鳳凰堂
鳳凰堂

鳳凰堂
鳳凰堂

【地形】

庭の中心は池。池の中島(ほとんど西岸のように見える)に幅約50mの鳳凰堂が建つ。鳳凰堂のある島へは、途中小さい中島を経由して橋が架かっている。池は写真だと広そうに見えるが、現地で見ると割と目の前に鳳凰堂がある(写真で広そうに見えるのは広角レンズのため。お堂全体を一枚に収めようとすると広角レンズを使う必要がある)。池の東岸南寄りには幅広の半島が、鳳凰堂に近づくように突き出している。池の周囲・中島の岸はほぼ全体的に州浜。特に高いところや切り立ったところはない。


【施設等】

宝物館があり、鳳凰堂から取り外されたオリジナルの鳳凰や飛天像が展示されている。また塔頭には源頼政の墓がある。

(2016年訪問。2020年12月 文章書き直し)


【どんなひとにおすすめ】

・日本庭園の歴史を勉強したい人に

・古い庭園に興味がある人、建物重視の庭園に興味がある人にも

・庭の紹介、解説記事を書く人


【基本情報】

・施設の性格:貴族の別邸、のち仏教寺院

・庭の性格:西岸を西方浄土に見立てる。また、舟遊する

・作庭年代:平安時代

・施主:藤原頼通

・アクセス:JR宇治駅、または京阪宇治駅から徒歩10分

・公開状況:公開(有料)


【外部サイト】

平等院 (公式サイト)

平等院庭園-国指定文化財等データベース



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