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庭はいつだって「ここではないどこか」

更新日:1月16日

庭には時代時代の、あるいは集団のあこがれや願いが反映される。そういう意味で庭はいつも「ここではないどこか」なのだ。


多分一番有目なのは浄土式庭園が西方浄土を表すという話だろう。西方浄土は阿弥陀如来が住むという浄土で、仏教における理想世界の1つだ。

ここ(現世)ではなく浄土を表す浄土式庭園
平等院庭園の「浄土」

大徳寺龍源院庭園の「須弥山」は古代インドの世界観で世界の中心にあるという高山。

ここではなく、仏教世界の中心である須弥山
大徳寺龍源院庭園の「須弥山」

修行の場として山に見立てた、寺院の庭園(蓮華寺)

蓮華寺庭園
蓮華寺庭園


蓬莱鶴亀があらわすのは、海の向こうにある不死の仙人の世界。

南禅寺金地院の「蓬莱」
南禅寺金地院の「蓬莱」


路地庭は人里の中にあって「山」を表す。

臥龍山荘の庭
臥龍山荘の庭

桂離宮庭園の「天橋立」。歌枕の世界

桂離宮庭園の「天橋立」
桂離宮庭園の「天橋立」

小石川後楽園の小さな中国。

小石川後楽園の中の中国
小石川後楽園の中の中国

岡山後楽園の田園の世界。

岡山後楽園の田園風風景
岡山後楽園の田園風風景

香川県にある中津万象園。8つの島があらわすのは「近江八景」(滋賀県)。

中津万象園を造った京極家は近江の出身である

中津万象園
中津万象園

街中の「自然」

新渓園
新渓園


足立美術館庭園は「横山大観の世界」

足立美術館 白砂青松の庭
足立美術館 白砂青松の庭

万博記念公園日本庭園があらわすのは日本の歴史か。

万博記念公園日本庭園
万博記念公園日本庭園




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