

木蝋資料館 上芳我邸
[内子の中心的旧家がそっくり保存](室内も撮影可) 【上芳我家と上芳我邸について】 上芳我(かみはが)家は内子の旧家の1つ芳我(はが)家の分家の1つで、本家(本芳我家)とともに木蝋製造で栄えた。名字としては芳我なのだが、本家や他の分家と区別するため上芳我家と言い習わしている...
2022年6月23日


庭のあるそば屋: 下芳我邸
[利用者向け] 【下芳我家と建物について】 下芳我(しもはが)家は、大洲市の名士である芳我家の分家の1つ。他の分家との区別のため下芳我と呼び習わしている。多分坂の下の平地に屋敷があったためだと思う。芳我家の本家は木蝋製造で財を成したが、下芳賀家は造り酒屋と製糸業に転向してい...
2022年6月16日


ふなや旅館「詠風庭」は文豪や皇室ゆかりの庭
[名門老舗旅館の庭] 【ふなや:道後の老舗旅館】 まずふなやについて簡単に説明。ふなやは愛媛県松山市の道後温泉エリアにあり、江戸時代初期(1627年頃)の創業という老舗旅館。伊予鉄道道後温泉駅から徒歩3分のところにあり、北が高い傾斜地に建っている。...
2022年5月19日


真光寺庭園「寿石庭」
[この路が美しい] 枯山水といえば書院や方丈から見るものというイメージがあるが、今回私が訪問したのはお寺の前庭で、本堂、庫裏、客殿への通路になっている枯山水。愛媛県新居浜市にある真光寺の庭園「寿石庭」。 【真光寺について】 東照山 真光寺(とうしょうざん...
2022年5月6日


庚申庵史跡庭園(フジの季節)
庚申庵史跡庭園(こうしんあんしせきていえん)には樹齢200年の大きなフジが1本あり、花の時期には見物客でにぎわう。 ここは江戸時代の俳人栗田樗堂(くりたちょどう)が1800年(寛政12年)に建てた草庵だ。現在樗堂の名はほとんど知られていないが、当時は俳人仲間の間で全国的に知...
2022年4月24日


極楽寺庭園「雲海の浄土」
日照山 無量寿院 極楽寺 (にっしょうざん むりょうじゅいん ごくらくじ)は徳島県鳴門市にある真言宗寺院。四国八十八箇所第2番札所。 寺があるのは鳴門市の中心部から11㎞(直線距離)内陸に入った山の中。色鮮やかな仁王門(ここはまだ平地)を潜ると、本堂へ向かう路の左側に庭が見...
2022年4月18日


盤泉荘庭園にバイタリティを感じる
[真似ではなく、内から出てくるものを] 渋いばかりが日本庭園ではない。真似ではなく自分の中から出てくるものを表現するなら、バイタリティある人はバイタリティある庭をつくるべきだろう。今回紹介するのもそんな庭。施主に似合っているかを語る前に、まずは施主についてみておこう。...
2022年4月6日


旧香川県立体育館庭園
[危機にあるモダニズム建築の庭]旧香川県立体育館は丹下健三が設計し1964年に竣工した体育館。釣り構造の特徴的な姿から「船の体育館」とも呼ばれている。 建物は東西を軸とした舟形で、入口は西側にある。石庭は「舟」の中央部の左右、つまり南北にある。石組があって日本庭園を思わせる...
2022年3月30日


旧林求馬邸庭園
[一万石の小藩は激動の幕末にどう反応したか](月1回限定公開) 【林求馬邸について】 多度津の街の中心から直線で4㎞程離れた丘の間、畑と林が広がるのどかな風景の中に、白い塀で囲まれた武家屋敷がやや唐突にある。多度津藩京極家の家老だった林求馬の別邸だ。なぜ街ではなくこの場所に...
2022年3月9日


仙石庭園で石マニアの熱量に触れる
[庭石のために庭がある、逆転した庭] 仙石庭園は広島県のある医師が石を集めて造った、石に特化した庭園。石の量は総計で3千トンほどになる。これだけの規模でありながら完全に個人の趣味で造られているのが特徴。 【立地と配置】 庭は傾斜地の田園地帯にある。上下二段に平らな場所が造成...
2022年2月12日