

極楽寺庭園「雲海の浄土」
日照山 無量寿院 極楽寺 (にっしょうざん むりょうじゅいん ごくらくじ)は徳島県鳴門市にある真言宗寺院。四国八十八箇所第2番札所。 寺があるのは鳴門市の中心部から11㎞(直線距離)内陸に入った山の中。色鮮やかな仁王門(ここはまだ平地)を潜ると、本堂へ向かう路の左側に庭が見...
2022年4月18日


盤泉荘庭園にバイタリティを感じる
[真似ではなく、内から出てくるものを] 渋いばかりが日本庭園ではない。真似ではなく自分の中から出てくるものを表現するなら、バイタリティある人はバイタリティある庭をつくるべきだろう。今回紹介するのもそんな庭。施主に似合っているかを語る前に、まずは施主についてみておこう。...
2022年4月6日


旧香川県立体育館庭園
[危機にあるモダニズム建築の庭]旧香川県立体育館は丹下健三が設計し1964年に竣工した体育館。釣り構造の特徴的な姿から「船の体育館」とも呼ばれている。 建物は東西を軸とした舟形で、入口は西側にある。石庭は「舟」の中央部の左右、つまり南北にある。石組があって日本庭園を思わせる...
2022年3月30日


旧林求馬邸庭園
[一万石の小藩は激動の幕末にどう反応したか](月1回限定公開) 【林求馬邸について】 多度津の街の中心から直線で4㎞程離れた丘の間、畑と林が広がるのどかな風景の中に、白い塀で囲まれた武家屋敷がやや唐突にある。多度津藩京極家の家老だった林求馬の別邸だ。なぜ街ではなくこの場所に...
2022年3月9日


庭園意匠: 境界とへり
通路部分とそれ以外など、庭園内にはさまざまな境界があります。 そのような境界のなかから気の向いたものをピックアップしてみました。 【境界ピックアップ】 ・通路とそれ以外(植栽など) 慈照寺庭園では通路と通行不可の部分がはっきりと区別されています。 慈照寺庭園...
2022年2月23日


借景は見せたいものだけを見せる
日本庭園の良く知られた技法に借景があります。外の景色を庭の景色として取り入れる技法です。 その事例に当たると、外の景色をそのまま見せるのではなく見せ方をコントロールしていることが分かります。 今回はそのような事例を紹介しましょう。 【 借景の事例 】 円通寺庭園の場合。...
2022年2月23日


仙石庭園で石マニアの熱量に触れる
[庭石のために庭がある、逆転した庭] 仙石庭園は広島県のある医師が石を集めて造った、石に特化した庭園。石の量は総計で3千トンほどになる。これだけの規模でありながら完全に個人の趣味で造られているのが特徴。 【立地と配置】 庭は傾斜地の田園地帯にある。上下二段に平らな場所が造成...
2022年2月12日


蓮華寺庭園
[「お寺の庭は外の仏壇である」] 京都市左京区の蓮華寺(れんげじ)は江戸初期に再興された天台宗の寺院。庭園は重森三玲著『日本庭園史大系』(1978)にも記載されていて、ごく一部では以前から知られていた存在。ツーリズムの世界では紅葉の美しい穴場庭園として紹介されていたが、最近...
2022年1月24日


庭はいつだって「ここではないどこか」
庭には時代時代の、あるいは集団のあこがれや願いが反映される。そういう意味で庭はいつも「ここではないどこか」なのだ。 多分一番有目なのは浄土式庭園が西方浄土を表すという話だろう。西方浄土は阿弥陀如来が住むという浄土で、仏教における理想世界の1つだ。 平等院庭園の「浄土」...
2022年1月22日


庭の撮り方について考えたこと
1.発想的なこと 2.技術的なこと、小技的なこと 【発想】 人を入れる 人の姿を入れることで臨場感、スケール感等を出す 天龍寺庭園と人のシルエット 商いと暮らし博物館の座敷、庭、人形 岡山後楽園の山と人 写っている人の後について奥に進むようなイメージで撮る...
2022年1月15日