

都会の庭:京王プラザホテルの外空間
【はじめに】 京王プラザホテルの外空間とは、1971年の京王プラザホテル新宿開業時に造園家の深谷光軌氏がつくった庭園です。特に、建物と4号街路の間にある幅100、奥行き15mの空間のこと。「外空間」は深谷氏が好んだ言い方で、ホテル側は「雑木林庭園」と呼んでいます。...
2024年12月13日


園路集3:大名庭園と武家屋敷の庭
【はじめに】 桃山時代から江戸時代にかけて、大名の権力と財力を背景にして大規模な庭園が多数つくられました。その中には園路に工夫を凝らしたものも多く、興味深い事例の宝庫となっています。本記事では筆者が実際に訪問した庭園の中から、気になったものを写真で紹介します。...
2024年12月6日


池泉回遊式庭園は池が中心なのか
【はじめに】 池泉回遊式庭園の中心は池なのか?という問題を考えてみたいと思います。 「池泉回遊回遊式庭園」という名前からは池が一番重要であるような印象を受けますし、池が中心だと書いてある解説もあります。ですが、筆者が庭園を巡って現地で見た感想として、「ちょっとそうは言い切れ...
2024年11月29日


庭園 仮設の飾りと演出
【はじめに】 庭は「庭自体」を見るものでしょうか。 現在、一部のマニアや研究者の間には、庭はそれ自体を鑑賞するもの、特に石組や配置など「永続するもの」に注目して鑑賞すべき、という庭園観があります。 しかし歴史的にみると、庭を所有し管理する当事者たちは、様々な飾りつけや演出を...
2024年11月23日


都会の庭:グランルーフガーデン
東京では各地にオープンスペースが造られていますが、好立地にあるのに人が寄り付かない、ということもままあります。 本記事で紹介するグランルーフガーデンはそのようなオープンスペースにテコ入れのための改修が入った事例です。 【グランルーフ】...
2024年11月15日


園路集2:邸宅の庭
【邸宅の庭:ギャラリー】 ・ 野崎家住宅 とその庭。 [基本情報]野崎家は塩田開発と新田開発で財を成し、最盛期には全国1位の塩田地主だった一族。野崎家住宅は江戸時代末期に建てられた邸宅で国の重要文化財です。 [プラス1]身分の高い武士が野崎家を訪れるときは、玄関を通らず庭か...
2024年11月8日


庭の歳時記
【庭の歳時記】 ・梅 ・芝焼き 芝焼きは芝を手入れする手法の1つです。 江戸時代の六義園などで芝焼きの記録があります(cf. 柳沢信鴻の隠居所としての六義園 )。 現在では 岡山後楽園で芝焼きを見る ことができます。 山菜採り...
2024年11月2日


都会の庭:おもはらの森
おもはらの森は、東京・原宿にある屋上庭園。 【東急プラザ表参道原宿:立地と建物】 最初に立地と建物について説明します。 おもはらの森があるのは、原宿表参道の商業施設「東急プラザ表参道原宿」。ストリートビューで見ると、奇妙な形の建物と、屋上の木立が見えます。...
2024年10月24日


現代の庭園 トピックス
【施主】 ・多様な施主 お寺や王侯貴族だけではなく、ホテルやレストラン、美術館など様々な団体が庭園を造っています。 しょうざんリゾート京都の庭 【理念、思想】 ・人文景観への関心 自然の景観だけでなく、棚田など、人が作った風景が庭のモチーフとして取り入れられています。...
2024年10月7日


今は無き浴恩園を図から考える
【前説】 江戸時代、江戸には数多くの大名庭園が存在しましたが、現存するものはわずかです。 今回は、失われた大名庭園の1つ「浴恩園」を、古図を参照しながら紹介したいと思います。 【浴恩園とは】 初めに、浴恩園について簡単に紹介します。...
2024年9月22日