

園路集4:公共の庭
【はじめに】 公共庭園の園路は美観以外に、訪れる人々の快適さや安全性、庭園の保全などを考慮して計画されます。通常、施主やデザイナーの趣味を徹底することはできません。ただし、制約のある中でも、植栽などを工夫して趣ある風景を作ろうとはしています。 【公共の庭ゆえの条件】...
1月18日


披雲閣庭園を室内からも見よう
【はじめに】 香川県高松市、玉藻公園内にある披雲閣庭園は国指定名勝。建物(披雲閣)は重要文化財。 三が日など、披雲閣が公開される日に行けば、本来の視点から庭を見ることができます。 【披雲閣とは】 披雲閣は高松城主だった松平家の子孫が大正時代になって高松城内に建てた別荘です。...
1月11日


香川県庁舎庭園の評価 芸術性と実用性
【はじめに】 1958年に竣工した香川県庁舎は、丹下健三の代表作の1つとされます。丹下研究室の神谷宏治氏が設計した南庭も、庭園の世界ではよく知られたものです。 本記事では、香川県庁舎南庭の特徴と評価を、「造形」「象徴性」「実用」の面から見て木行きましょう。 【造形】...
1月4日


庭園と月
【はじめに】 庭園を巡っていると、「月」の名のついた建物や設備を見つけることがあります。庭園と月には何かと縁があったようです。 今回は庭園と月の関係を考えてみます。 【庭園で行う月見の宴】 庭園と庭の縁と言えばまず思いつくのは月見です。...
2024年12月28日


都会の庭:GINZA SIX rooftop garden
【はじめに】 庭園に求められるのは憩いの雰囲気ばかりではありません。施設の性格やブランディングを考慮したのか、かなり硬質な庭が造られることもあります。今回は銀座のスタイリッシュな屋上庭園「GINZA SIX rooftop garden」を紹介しましょう。 【GINZA...
2024年12月20日


都会の庭:京王プラザホテルの外空間
【はじめに】 京王プラザホテルの外空間とは、1971年の京王プラザホテル新宿開業時に造園家の深谷光軌氏がつくった庭園です。特に、建物と4号街路の間にある幅100、奥行き15mの空間のこと。「外空間」は深谷氏が好んだ言い方で、ホテル側は「雑木林庭園」と呼んでいます。...
2024年12月13日


園路集3:大名庭園と武家屋敷の庭
【はじめに】 桃山時代から江戸時代にかけて、大名の権力と財力を背景にして大規模な庭園が多数つくられました。その中には園路に工夫を凝らしたものも多く、興味深い事例の宝庫となっています。本記事では筆者が実際に訪問した庭園の中から、気になったものを写真で紹介します。...
2024年12月6日


池泉回遊式庭園は池が中心なのか
【はじめに】 池泉回遊式庭園の中心は池なのか?という問題を考えてみたいと思います。 「池泉回遊回遊式庭園」という名前からは池が一番重要であるような印象を受けますし、池が中心だと書いてある解説もあります。ですが、筆者が庭園を巡って現地で見た感想として、「ちょっとそうは言い切れ...
2024年11月29日


庭園 仮設の飾りと演出
【はじめに】 庭は「庭自体」を見るものでしょうか。 現在、一部のマニアや研究者の間には、庭はそれ自体を鑑賞するもの、特に石組や配置など「永続するもの」に注目して鑑賞すべき、という庭園観があります。 しかし歴史的にみると、庭を所有し管理する当事者たちは、様々な飾りつけや演出を...
2024年11月23日


都会の庭:グランルーフガーデン
東京では各地にオープンスペースが造られていますが、好立地にあるのに人が寄り付かない、ということもままあります。 本記事で紹介するグランルーフガーデンはそのようなオープンスペースにテコ入れのための改修が入った事例です。 【グランルーフ】...
2024年11月15日