2023年4月18日
耕三寺(3)杭谷一東彫刻庭園
[「未来心の丘」の作者が気になるあなたに] 旅先で目的外の何かを偶然見つけると、ちょっと楽しい気分になりませんか? というわけで偶然通りかかった庭園「杭谷一東」彫刻庭園の紹介です。 見つけたのは映えスポットとして有名な耕三寺未来心の丘へ行こうと入口を探している時。白い彫刻が...
2023年4月8日
耕三寺(2) 聴聲閣の華美な贅沢
[耕三寺の原点] 「未来心の丘」で有名な耕三寺にある聴聲閣(ちょうせいかく)は、耕三寺の原点とも言える建物です。国登録有形文化財。 【聴聲閣について】 聴聲閣は耕三寺の建立者である耕三寺耕三(出生名:金本福三)が母親のために建てた住居 (1927年着手) ...
2023年4月7日
耕三寺(1)未来心の丘の別世界感
[映えスポット] 「未来心の丘」は広島県尾道市の生口島にある環境彫刻です。作者は彫刻家の杭谷一東。 丘の頂上とその周辺(主要部が70m×70mの枠内に収まるくらい)が白大理石で覆われ、塔状の造形物などが配置されています。階段なども含めすべてが白大理石製で、見学者は作品の上を...
2023年4月2日
外門、入口コレクション
門は人の出入りを管理するだけではありません。 施設の第一印象を決める所でもあり、ここから先は別世界という演出にもなります。時には料金所の建物が見せ方のコントロールに使われます。 そんな門と入り口の画像集です。 【外門と入口:大名庭園と武家屋敷】 ・玄宮園...
2023年4月1日
中門コレクション
数学的に考えれば、2つの線が交わるところ1つの点が決まる。塀または垣という線と、園路という線が交わるところが中門だ。中門のことを考えるには、塀または垣と、門の前後の園路をあわせて考えたい。 例えば、門の向こうで路を曲げてやれば、気を惹きながらはっきりとは見せない演出となる。
2023年3月22日
建仁寺「○△□乃庭」
[ZENな感じがする中庭] 今回紹介するのは「○△□乃庭」。江戸時代の禅僧 仙厓の残した「○△□」という禅画?がモチーフの禅っぽい庭だ。 【仙厓と「○△□」について】 江戸時代の画僧 仙厓は、もともと絵がうまかったらしい。ピカソがそうだったように、仙厓も若いころは正統的な画...
2023年3月15日
「紅葉谷川庭園砂防施設」砂防施設が庭園とはどういうことか
「おにわさん」でこの庭園のことを知ったときは衝撃だった。庭園で砂防施設とはどういうことか?しかもよく考えてみると私はここに行ったことがあり、その時は砂防施設とも庭園とも思わなかった。 【紅葉谷川庭園砂防施設について】 宮島に行ったことのある人は思い出してほしいのだが、厳島神...
2023年3月6日
プラザ佐治:渋ビルと佐治川石と中根金作
現在は採掘が禁止されていますが、佐治川石という名石があります。その産地であった鳥取県佐治町(旧佐治村)に佐治川石をふんだんに使い、中根金作が作庭した庭があるというので行ってきました。 まずはプラザ佐治について説明します。そもそも最初はプラザ佐治を知って、調べているうちに黎明...
2023年3月1日
フライブルク庭園
[シンプルな整形式庭園] 2019年に松山市の萬翠荘を訪れた時、街の案内図か何かを見ていたら、「フライブルク庭園」と書かれた場所を発見。名前からすると洋式庭園でしょうか?松山に洋式庭園があるとは知らなかったので興味が湧きました...
2023年2月26日
太田家住宅の庭で鞆の浦の歴史を偲ぶ
古い港町の情緒を残す町、鞆の浦。 古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも名前が登場します。 吾妹子が見し 鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき (大伴旅人) 古くから栄えた要因の一つが、瀬戸内海のほぼ中央というその立地です。潮が満ち来る時間帯には東の紀伊水道、...